中国寧波 一日目
社長の顔はさほど暑くもないのに、汗でテラテラ光っている。
「バスで行きますか」
選択権がこちらにあるのか、分からなく困惑する私たち。
現在地さえ不明なのに、今ここでガチに行き方を決めろと言うのだ。
「明日の朝までここにいるしかない」
等々のたまう社長。
慌ててるるぶを開く私(出発前に買っておいた)
上海るるぶなので、もちろん観光地ではない寧波は2ページのみだ。
立ち尽くす男性2名、とるるぶを見る私、36才・・バスは難しそうと踏む
「タクシーはどうですか?」やけくそで提案する。
「あーいいですね」棒読み社長。
その日泊まるホテルを聞き出す。
高速鉄道の駅なのでタクシーはいっぱいいる。
1台1台声をかける。
当たり前だが超遠距離、もう夕方誰が走りたい?私でも嫌だ。
上海↔寧波 およそバスで3時間~の距離。
一人の奇特な現地の若者タクシードライバー。
どこに行きたいのかと聞いてくれた。
急いで紙に書いたホテルの名前を見せる、日本語でもどうにかなった!( ´∀`)
タクシーに乗り、若者ドライバーに運賃はこのくらいだよーと提示される。
オッケーオッケー!と社長。
あとでちょっと高かった・・とブツクサ言っていたが、朝まで待つよりいいだろう。
中国の高速道路に乗る、若者ドライバーめっちゃ飛ばす。
飛ばすなんてものではない、途中でスマホも見ちゃう(;´д`)
でも文句は言えない、寧波に行ってくれるだけありがたいのだ。
途中、トイレに立ち寄ってくれた、そのくらい遠い。
青い顔をしてトイレから出てきたA君、彼は海外が初めてなのだ。
「すごかった・・」多くは語らなかった。
結構な時間に寧波のシェラトンホテルに到着。
タクシードライバーさんありがとう、帰り道気を付けてね。
という気持ちのまま、ホテルのチェックインをする。
パスポートをフロントに要求され驚いている社長。
明日からの行程に不安が募る。
しかし来た以上帰らなくてはいけないのだ。
みんなで夜ご飯を食べ、そのまま就寝となった。
続きます、というか終わるのだろうか・・・
中国寧波 海外出張編
↑続きです。
2回目の海外旅行(海外出張)は中国寧波3泊4日である。
仕事がらみなのでスーツとパンプス持参だ。
早朝、社長が自宅にタクシーで迎えに来てくれ
会社で年下社員(A君)をひろった。
仙台空港から上海におよそ4時間だった気がする。
今考えても変だと思うのだが、スケジュール等はまったく知らされなかった出張であった。
上海浦東国際空港に到着、社長について外に出て行先不明なバスに乗る。
席に座り何とかキャリーケースを、足の間から動かないように格闘していた。
「日本の方ですか」
隣にいた現地の若者が声をかけてきた。
その若者は、大学で日本語を勉強していると美しい発音で教えてくれた。
中国は初めてか、誰と来たのか、観光?仕事?
話し込んでいたら、目的地に着いたらしい
何とも薄情な、2人とも声もかけないで降りようとするではないか(笑)
現地の彼が「あ・・」と指をさして教えてくれたのだ。
お礼を言って席を立った瞬間。
「enjoy!〇〇」(〇〇は聞き取れなかった)
緊張していたのだが、思わずニッコリしてしまった。
こんな風に言ってもらったことが今までなく、涙が出るほど感動をしたのを覚えている。
立派なホテルの前でバスを降りた。
そこからタクシーに乗り、どこかの大きい駅に着いた。
ここで寧波行き高速鉄道の切符を今から買うという。
社長が並ぶ、私たちも並ぶ。
すごい混雑ぶりだ。どのくらい並んだだろうか
私たちの番がきた。
社長が日本語で寧波に行きたい旨を堂々と言う
(゚Д゚)ハァ?←窓口の人。
再度日本語で言う社長。
手を振り出し、上の電光掲示板を見ろという窓口の人。
またまた日本語で寧波行き切符を買いたいという社長。
だからーという顔の窓口の人。
ハッとした後ろ2人組。
「もしかして切符が売り切れたか、もう今日は走らないのでは?」
と社長に言う。
茫然自失の社長と外に出る。
「どうしますか?」
社長のセリフだ、ここで社長まさかのノープランと2人組気付く。
~~~~~続く
遊園地
何歳になっても遊園地が大好きだ。
そろそろ子どもたちが独立に向けて動き出した。
今このタイミングでしか家族で、遊園地に行けないのではないか。
ということで今年のお盆休みは、那須ハイランドパークに行くことにした。
夫が久々みんなでお出かけなので、早起きをしておにぎりを握った(でっかいの8個)
夫、私、娘と次男で出発、犬は留守番。
天気もそこそこ、たまに雨が降る程度だ。
私は仙台市民だ、きっと八木山ベニーランドに毛が生えた程度だろう・・
と足を運んだがとんでもない・・!
※ベニーランドをディスっているわけではない、仙台市民としての愛情の発露がこういう発言になるのである。
広い広い、食べ物屋さんも沢山。
何だかハイテク。20~30分待ちでアトラクションに乗れる。
ここで勝手にランキング。
1.F2(エフ・ツー)小さい2らしいが出来ないのでしょうがない。
次男はディズニーシーの何かに乗った時、股関節が外れた(本人談)らしいので拒否。
他3人は断トツ1位がF2である。
夫「俺、好奇心とか冒険心とか捨ててたけど目が開けた感じがする」
何がそんなに感激したのか分からないが、死生観まで変わる体験だったようだ。
2.リバーアドベンチャー
水しぶきを上げながら激流を下る
アトラクション。
となっているが、乗ってみると本当にそうだなあという感想だ。
場所場所により水しぶきが、かかったりかからなかったりで盛り上がった。
3.ドキドキかくれんぼ屋敷「狭苦しい家」
お化け屋敷が苦手なのだが、こちらは謎解き型なので40分並んで入ってみた。
お札を2人で握り合って進む。
「私の手を離さないでね」と彼女のようなことを娘に言いながら謎解きをした。
今までのお化け屋敷概念が覆されるくらいレベルが高かった。
お昼はロックンロールのカフェみたいなところでハンバーガーランチを食べた。
娘はハバネロ入りのホットドッグを水5杯超で流し込みながら食した。
何故そのチョイスにしたのかはいまだに分からない。
何だかんだで夕方まで楽しんで帰宅。
「1日中狭い小屋で犬が可哀そう」という夫。
庭に置くパーテーションを買ってきて、一角を区切った部屋に犬を入れていった。
そこに犬のお水やカドラーを置き出かけたはずが
夫の釣り用のズボンが犬の水に浸かった状態で見つかった。
どこに置いていったか記憶にないという夫。
ハバネロと一緒でこちらもいまだ解けない謎である。
初めての海外
29~30年前、勤めていた会社で韓国に行くことになった。
パスポート等の手続きを済ませ、会社の半分の人数で出発。
その当時、海外に行きなれていた父親に注意点をたんまり授けられ
韓国に降り立った。
空港の空気感というか匂いが違う・・!
今思い出しても、すべてがキラキラわくわくどきどきで寝るのがもったいないほどだった。
そう言いながらも父親の教えが頭をよぎる。
斜めがけをしたショルダーバッグ、一日に何度もパスポートをバッグの上から触って確認。
ガチガチのツアーなので、自由行動はないに等しかった。
夜ホテルに帰り、一歩も部屋を出ない。
人に連れられて行ったからなのか、内容を覚えていない。
目が血走り興奮した父の教えだけを覚えているという結果になった。
それが初めての海外の思い出である。
うちの犬
海藻のにおいがする犬、シュナウザー。
13才になる我が家の犬だ。
13年前、仕事を開始するにあたり現在21歳の娘が欲しがったのだ。
結婚した時や一軒家に住み始めても、犬はいらないと譲らなかった夫。
「帰ってきて一人だと寂しい」という娘の一言で週末から犬探しの旅だ。
シュナウザーにしようと決め、何件もペットショップを回る、回っているうちに犬の状態が分かるようになるのが面白いものだと思った記憶がある。
ペットショップ何件目だろうか・・毛並みがツヤツヤ、目もキラキラしているシュナウザーがいた。
生後3か月、オス。
家族で真剣に見る。
ペットショップのお姉さん、真剣度100%の家族に近寄り
「抱っこしてみますか?」
「は、はい」
連れ出されてきた犬
さすがペットショップ店員歴・・・何年かわからないが
見る目がある。
夫に渡した。
すかさず胸を登り、口を必死になめる。
「この子もらいます!」
※余談だが、夫は犬猫に対して子(仔?)などというキャラクターではない。
必要なケージ等を購入、お高いペットフードもまんまと買わされ
ほくほく顔でレジへと進む。
妻(私のこと)「カード払いでお願いします」
夫(現金も持たないで犬を飼いに来たのか)
黙ってカードを差し出す夫。
耳の毛を抜かれ、家型の段ボール箱に入れられた犬を渡される。
マックに寄ってから帰ろうなどと家を出るときに言っていた。
しかしとんでもない、膝に乗せた家型の段ボール(空気穴付き、たまにそこから鼻を出す)
の重みを感じとり、即帰宅と相成った。
「大人しいね」
娘の言葉だ。
こうして念願のいぬが我が家に来たのである。