中国寧波 最終日

狭いホテルで目が覚め、窓から外を見る。

 高速道路の向こうに工事現場っぽいものが見える。

 

「今日やっと帰れる!」朝食を食べながら喜びに震える。

シャトルバスに乗り込み空港へ。

 

空港に到着し搭乗までお土産を買おうと思い、A君と免税店を回る。

そういえば、ドライフルーツを買おうと思ってたんだよね・・

とつぶやく。

俺が言ってみる!と張り切るA君。

「ドライフルーツありますか」日本語だ

戸惑う店員さん。

ドライマンゴーと一言ずつはっきり言う。

さっきまでお土産を買ってほしくて、周りにたくさんいた店員さんが困惑している。

 2人で売り場を去る。

中国の人を黙らすA君、確実にこの出張で一回りも二回りも成長したようだ。

 

お土産を買い、スーツケースにひとまとめにしたいと考えた。

A君のファスナーが閉まらず、私が上に乗り何とか閉める。

「おー閉まったー!」

と盛り上がる2人を、抜け殻のような顔で見る社長。

この4日間、とても気を張っていたのだろう。

しかし私たちが乗る飛行機は成田に着陸し

東京→仙台は新幹線に乗らなくては帰れないのだ。

 

成田空港に到着した後、くたくたの体で乗り継ぎのアクセス線に乗り

東京駅から仙台駅へ。

 

仙台駅には家族が迎えに来てくれていた。

「いやー長いGWだった」と夫。

お土産を渡しながら、次回家族旅行は上海に行こうと誘う。

 

せっかくの上海、せっかくの海外。

ただただ漫然と過ごしてしまった。

「計画はきちんと」を胸にリベンジを誓ったのであった。