子育て昔話 出産第一子編

第一子妊娠時、私はまだ22歳であった。

よく出産後の記憶がホルモンの関係で、強烈に残る。(もしくは物忘れ)

というのを聞いたが、私の記憶は限定的である。

 

5月の半ば過ぎの予定日、男の子というのは生まれる前に分かっていた。

 

そんな5月4日、ゴールデンウィーク

後で皆に怒られたのだが、山にバーベキューに行った。

帰りの山道で、何だかグッグッグと3回子供が下がった感じがした。

「?」

初産であり、若かったこともあり、浅はかだった。

夜ご飯を食べ、お風呂に入り布団に横になった。

数時間後、お腹のシクシクで目が覚めた。

早めに夫を起こす「え!!」とガバっと直角に起き上がった。

漫画みたいな起き方・・と思うが余裕はない。

 

入院準備バッグを持ち(夫が)

車をとばし(夫が)

病院の駐車場に停めるのでさえパニくり(夫が)

 

病院に着くと、両方の両親がもう来ていた。

そういえば家を出る前に、夫が大騒ぎをして電話をしていたのだった。

初孫でもあり、4人ともソワソワしている。

この時点でAM3:00位。

 

夜が明け午後になってもまだ生まれていなかった。

その間、私の父が「お姉ちゃん(私のこと、3兄弟の長女だ)痛いのか?」

と陣痛真っ最中の私に無神経に聞き母にブチギレられ(笑)

夫は「エビのこと考えて!(この世の終わりに食べたいのはエビチリだ)」

と励ましを受け。

夫の母に腰から火が出る勢いでコスられ。

もうクタクタだった。

 

入院してから14時間、元気な男の子が生まれた。

超不愛想な産科医が赤ちゃんを見てにこにこしている。

「あ、本当に人間が入っていた」

私の感想だが、その後、胎盤が出てこなく先生が手で取ったり。

胎盤を取っている間の私の声で、外にいた私の母が卒倒したり

色々あったが、何とかかんとか無事終わった。

 

私の母は「次があるとしたら、生まれてから呼んで」

と青白い顔で言っていた。

当然であろう。

ここから私の育児が始まるのである。