子育て昔話 出産第二子編

4年後、第2子出産がやってきた。

今回は10月末予定日、女の子。

  

 10月2週の初めくらい、私の6歳下の弟カップルが遊びに来た。

山ではなく近くでバーベキューをすることになった。

長男も弟に遊んでもらい、充実した一日が終わり

自宅に帰宅。

 

夕方車からバーベキューの道具を、夫が黙々と降ろしていた。

姉2人の弟はお兄さんというものに憧れていた。

夫の近くで手伝いながら、しきりに話しかける弟。

 

気のない返事をする夫。

一計を案じた弟。

鍵を開けてもらおうと、我が家の鍵を弟に預けていた。

その鍵を鼻の中に入れて夫に話かける弟。

さすがにまじまじと弟の顔を見て夫。

「〇〇(弟の名前)それ鍵でしょう?バカじゃないの」

これに妙にツボッた私、その晩はそのことを思い出すたびに涙が出るほど笑った。

 

夜中お馴染みのシクシクで目が覚めた。

まさかの笑いすぎにより陣痛が誘発されたようだ。

夫を起こし、長男を毛布にくるみ実家で預かってもらい

病院に着いた。

 

陣痛室はベッドが2つ、先約さんがいた。

その方が、騒ぎに騒いでいる人だった。

旦那さんに八つ当たりし、お母さんに八つ当たりし

泣きに泣いて帰りたいと喚いていた。

看護師さんは私にかまう暇もあまりなく

「〇〇さん(私のこと)、帰ってもいいかもね~」

などと呑気なものだ。

 

放置されて2~3時間。

隣の方の声もあまり気にならなくなるくらい

お腹が痛くなってきた。

遠慮しながら看護師さんを呼ぶ。

体勢を変えたとたん、破水をした。

 

慌てる看護師さんがもう1人呼び、2人に挟まれて分娩室に運ばれた。

30分後にはもう娘が生まれ、外にいた夫は驚いたと後日言っていた。

隣の妊婦さんは、その日の午後に男の子が生まれたようだった。

 

出産当日の夕方、落ち込んだ顔で弟がやってきた。

笑わせすぎてごめん、夜ご飯も食べて行ってしまってごめん。

そう言いながらも何故か入院中、毎日毎日夕方になると来て

娘を帰るまで抱っこし、病院食を食べ明日にも来ることを約束して帰っていった。

病院のスタッフに、若い旦那さんと思われるほどであった。

 

弟のおかげで長男と一緒にいられない寂しさも、やや薄らいでいた気がする。

 

第三子に続く・・のか?